「ホームページで事業を宣伝したいけれど、どんなデザインが伝わりやすいかイメージできない」
「BtoBとBtoCで内容をどう変えたらいいのか迷っている」
と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、BtoBホームページを制作する際に押さえておきたいポイントや参考になる制作事例を詳しく解説します。
BtoB企業のホームページ制作を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
BtoBとBtoCのホームページ制作は何が違う?
BtoBとBtoCでは、ホームページを訪れるユーザー層や購入・契約に至るまでの意思決定プロセスが異なるため、必要な情報や導線設計にも違いがあります。
ここでは、BtoBとBtoCそれぞれのホームページ制作における特徴を解説していきます。
サイトを訪れるユーザーの意思決定プロセスが異なる
BtoBとBtoCでは、購入・契約に至るまでの意思決定プロセスに違いがあります。
BtoBでは、ホームページを訪れる担当者と実際に契約を決定する人が異なるケースが少なくありません。
担当者が、上司や決裁者への社内提案に必要な情報を収集するために、サイトを閲覧しているケースが多くあります。
実際に問い合わせるまでには、BtoCの場合よりも時間がかかります。
一方、BtoCでは、ホームページを見ている本人が購入者・利用者であるケースが多く、商品の特徴や料金、利用方法などを短時間で理解できる情報設計が求められるという違いがあります。
BtoBでは、情報収集・検討の段階、BtoCでは、購入・利用を判断する最終段階にあることを意識しておきましょう。
集客からコンバージョンまでの導線が異なる
BtoBとBtoCでは、先述したしたように、ユーザーがホームページを訪れるきっかけが異なるため、集客コンテンツや検索キーワードにも違いが出てきます。
以下の表に、ホームページ制作の違いをまとめました。
| BtoB | BtoC | |
|---|---|---|
| 主な検索意図 | 業務内容・事例・他社との違いを知りたい | 商品名・料金・評判を知りたい |
| 集客コンテンツ | 課題別ページ、導入事例、コラム | 商品紹介、レビュー、特集記事 |
| 主なCV | 資料請求、問い合わせ、見積もり | 購入、予約、申込み |
| 導線の特徴 | 段階的に検討を進めてもらう | 購入・予約までスムーズに誘導する |
BtoBでは、「在庫管理 システム」「営業管理 効率化」のように、業務上の課題を解決するための検索から流入するケースがあります。
そのため、サービス紹介だけでなく、課題別・業界別のページやお役立ちコラム、導入事例などを用意することがSEOや見込み顧客の獲得につながります。
また、検討期間が長くなりやすいため、問い合わせだけをコンバージョンに設定するのではなく、資料ダウンロードやセミナー、無料相談など、検討段階に応じた複数の選択肢を用意することも重要です。
一方、BtoCでは、商品やサービスそのものを探しているユーザーからの流入が多く、商品の魅力を伝えたうえで、購入や予約へつなげることが基本となります。
写真や動画、口コミなどを活用しながら、ユーザーが迷わず次の行動へ進める導線を設計します。
このように、BtoBとBtoCでは、誰に向けて情報を届けるのか、どのような検索から集客し、最終的にどの行動へつなげるのかという点に大きな違いがあります。
ホームページを制作する際は、業種だけで判断せず、実際の顧客の行動や検討プロセスを踏まえて設計することが重要です。
下記の記事では、ホームページ制作にかかる費用相場について解説していますので、あわせてぜひチェックしてみてください。
BtoBホームページ制作で押さえておきたい4つのポイント
BtoBのホームページでは、サービスの情報を掲載するだけでなく、見込み顧客が自社に必要なサービスかどうかを判断できる構成にすることが重要です。
ここでは、BtoBホームページを制作する際に特に押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
ポイント1|誰に向けたホームページなのかを明確にする
まずは、ホームページを誰に見てもらいたいのかを明確にしましょう。
BtoBでは、業界や企業規模だけでなく、情報収集を行う担当者の役職や抱えている課題まで考えることが大切です。
例えば、中小企業向けの業務管理システムというサービスでも「経営者が業務効率化の方法を探している」のか「情報システム担当者が導入できるシステムを探している」のかによって必要な情報は変わります。
ターゲットが明確になれば、訴求する内容や言葉、掲載する事例なども決めやすくなります。
誰に、どのような課題を解決するサービスなのかを整理したうえで、ホームページ全体を設計しましょう。
ポイント2|自社の強みや選ばれる理由をわかりやすく伝える
BtoBでは、複数の企業やサービスを比較したうえで、問い合わせや契約を判断するケースが少なくありません。
そのため、サービスの説明だけでなく、「なぜ自社が選ばれているのか」を具体的に伝えることが重要です。
たとえば、「豊富な実績」「高品質なサービス」「充実したサポート」といった抽象的な表現だけでは、他社との違いが伝わりにくい場合があります。
「特定の業界で〇件以上の導入実績がある」など、強みの根拠となる実績を示すことで説得力が高まります。
ポイント3|サービスの特徴や導入メリットを具体的に紹介する
BtoBのホームページでは、サービスの機能や仕様を紹介するだけでなく、導入することで顧客の業務や課題がどのように改善されるのかまで具体的に伝えることが重要です。
サービスを導入したあとのイメージを持ってもらうことで、自社に必要なサービスかどうかを判断しやすくなります。
例えば、業務管理システムであれば、複数の業務データを一元管理できるという機能だけでなく、データの入力・集計作業を効率化できる、部署間で情報を共有しやすくなるといった導入後のメリットまで説明しましょう。
ポイント4|必要な情報を探しやすいサイト構成にする
BtoBのホームページでは、サービス内容だけでなく、会社情報、導入事例、料金、資料、問い合わせなど、掲載する情報が多くなりがちです。
そのため、ユーザーが必要な情報を網羅しつつも、迷わず見つけられるサイト構成にすることが重要です。
また、すべてのユーザーが同じ検討段階にいるとは限りません。
情報収集を始めたばかりの人、具体的に検討している人など、ユーザーの検討段階に合わせて必要な情報へアクセスできる設計を意識しましょう。
私たちのメディアでは、ホームページ制作を依頼できる複数の制作会社を紹介しています。
自社の目的や予算に合った会社を比較し、制作から公開後の運用まで任せられる依頼先を検討してみてください。
BtoBホームページ制作で必要なページ要素
BtoB企業のホームページでは、企業やサービスについて知ってもらうだけでなく、ユーザーが必要な情報を見つけ、問い合わせや資料請求などの次の行動につながる構成が重要です。
特に、ユーザーが目的に応じて情報を探せるようにページを整理する必要があります。
以下の表に必要となるページやそれぞれの要素の役割についてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
| ページ | 役割 |
|---|---|
| トップページ | 企業の特徴や強み、事業内容を伝え、各ページへ誘導する |
| サービス・製品ページ | サービスの特徴・メリット・料金などを詳しく紹介する |
| 導入事例・実績 | 導入企業や活用事例を紹介し、導入後のイメージを伝える |
| 会社情報 | 企業理念・代表メッセージ・会社概要などを掲載する |
| お役立ち情報・コラム | 業界情報やノウハウを発信し、見込み顧客との接点をつくる |
| お問い合わせ・資料請求 | 問い合わせや資料請求など、ユーザーの行動につなげる |
| 採用情報 | 仕事内容・社員紹介・募集要項などを掲載し、採用につなげる |
BtoBホームページでは、必要な情報を網羅するだけでなく、ユーザーがどのような目的でサイトを訪れ、次に何を知りたいのかを考えてページを設計することが大切です。
各ページの役割を明確にすることで、情報が整理され、ユーザーにとって使いやすいホームページになります。
BtoBホームページ制作の事例5選
ここでは、BtoBホームページ制作の事例を5選紹介します。
情報を網羅するサイトや視覚的なイメージを重視するサイトなど、さまざまなケースを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
事例1|キーエンス株式会社
参照:KEYENCE
キーエンス株式会社は、センサーや測定器など、製造現場で使われる商品を開発・販売しているメーカーです。
ホームページでは、精密機械を取り扱っているため、膨大な情報を網羅的に紹介しつつも、シンプルなデザインで必要な情報を検索しやすくなっています。
製品カテゴリだけでなく、業界別の改善事例も検索でき、製品選びに必要な情報をWeb上で確認できるのもポイントの一つです。
専門的な商品を扱うBtoB企業だからこそ、ユーザーが自分の課題に合う商品を見つけやすい構成になっているのが特徴です。
事例2|ビズリーチ株式会社
参照:ビズリーチ
株式会社ビズリーチのコーポレートサイトでは、複数のサービスをサービス一覧として整理し、事業領域を分かりやすく紹介しています。
また、会社のプロフィールを紹介するページでありながら、ファーストビューにサービスへのCTAを設置し、サービスに関心を持ったユーザーをスムーズに詳細ページへ誘導する導線設計も特徴の一つです。
複数の事業・サービスを整理して見せながら、ユーザーが目的の情報へスムーズに移動できる導線設計が参考になるサイトです。
事例3|kubell株式会社(旧:chatwork)
参照:kubell
株式会社kubellは、ビジネスチャットChatworkをはじめ、企業の業務効率化を支援するサービスを提供する企業です。
コーポレートサイトでは、ファーストビューで企業として目指す方向性を伝え、その先で事業やサービスについて詳しく知ることができる構成になっています。
各サービスについては、概要を簡潔に紹介するにとどめ、さらに詳しく知りたいユーザーは個別のサービスページへ移動できる導線が設けられています。
また、サービスを探している人、会社について知りたい人、採用情報を探している人など、ユーザーの目的に応じて「次にどの情報を見たいのか」を考えてサイトが構成されている点も特徴です。
事例4|GOOD PLACE株式会社
株式会社GOOD PLACEは、建物の再生やオフィスづくり、業務のアウトソーシングなど、空間や働き方に関する様々な課題を解決することを目指している企業です。
サイトでは、事業を3つのカテゴリに分け、それぞれのページへ進めやすいよう整理されています。
特に特徴的なのが、「建物のリノベーションをご検討の方」「オフィスの新設・移転・リニューアルをご検討の方」といったユーザーの目的を言葉にした案内です。
何のサービスがあるかだけでなく、どのページを見ればいいのかがすぐにわかるため、目的の情報に辿りつきやすくなっているのがポイントです。
事例5|Sansan株式会社
参照:Sansan株式会社
Sansan株式会社は、企業向けに「Sansan」「Eight」「Bill One」などのサービスを提供し、企業の業務効率化やデジタル化を支援する会社です。
コーポレートサイトでは、文章量を抑え、ファーストビューから広告のようなビジュアルを大きく使うことで、Sansanの世界観や事業のイメージを視覚的に伝えている点が特徴です。
ファーストビューのビジュアルをクリックするとイメージムービーを視聴できるなど、会社やサービスのイメージを視覚的に伝えるための工夫が施されています。
このように、最初から多くの情報を詰め込むのではなく、ビジュアルで興味を引き、詳しく知りたいユーザーを各コンテンツへ誘導することで、直感的に理解しやすいサイトにする方法もあります。
BtoBホームページ制作会社を選ぶときのポイント
BtoB企業のホームページ制作会社を選ぶ際は、制作実績だけでなく、自社の目的や課題に合った提案ができるかを確認することが重要です。
ここでは、BtoB企業が制作会社を選ぶ際に確認しておきたい3つのポイントを紹介します。
ポイント1|BtoB企業のホームページ制作実績を確認する
まずは、BtoB企業のホームページ制作実績がどの程度あるかを確認しましょう。
BtoBサイトは、一般消費者向けのサイトとは異なり、商材やサービスの専門性が高いため、問い合わせや商談につなげるための情報設計が重要です。
実績を確認する際は、制作した企業の業界や事業内容だけでなく、どのような目的でサイトを制作したのかにも注目しながら調べていきましょう。
自社と近い業界や商材の制作実績があれば、BtoB特有の課題を理解したうえで提案してもらえる可能性があります。
ポイント2|自社の目的や課題に合った提案ができるかを考える
ホームページ制作会社を選ぶ際は、デザインや制作費だけで判断せず、自社の目的や課題を理解した提案ができるかを確認することも大切なポイントです。
たとえば、「問い合わせを増やしたい」「採用を強化したい」など、企業によってホームページに求める役割は異なります。
制作会社との打ち合わせでは、自社の課題を丁寧にヒアリングしたうえで、具体的な改善策を提案してくれるかを確認しましょう。
要望をそのまま形にするだけでなく、目的を踏まえてサイト構成やコンテンツを提案してくれる会社であれば、自社に合ったホームページを制作しやすくなり、問い合わせにつながりやすくなります。
ポイント3|制作後の運用・サポート体制が充実しているか
ホームページは、公開して終わりではなく、情報の更新やアクセス状況の分析、コンテンツの追加等を継続する必要があります。
そのため、ホームページ制作後にどのような運用・サポートを受けられるか確認しておくことも制作会社選びの重要なポイントです。
公開後の修正対応や更新作業、アクセス解析、SEO支援などに対応しているかをきちんと確認しましょう。
また、サポートの範囲や費用についても事前に確認しておくことで、公開後に想定していたサポートが受けられないといったトラブルを防ぎやすくなります。
BtoBホームページ制作のポイント|まとめ
この記事では、BtoBのホームページ制作について、以下の3点を解説しました。
- BtoBとBtoCのホームページ制作では、ユーザーの意思決定プロセスや必要な情報、コンバージョンまでの導線が異なる
- BtoBホームページ制作では、ターゲットを明確にしたうえで、自社の強みや導入メリットを伝え、必要な情報を探しやすいサイト構成にする
- BtoBホームページ制作会社を選ぶ際は、制作実績だけでなく、自社の目的に合った提案力や公開後の運用・サポート体制を確認する
BtoBのホームページは、サービスの情報を掲載するだけでなく、ユーザーが自社の課題を解決できるサービスかどうかを判断できる情報設計が重要です。
また、検討段階の異なるユーザーが必要な情報へスムーズにたどりつけるよう、ビジュアルイメージを活用するなど、サイト全体の導線を設計することも欠かせません。
BtoBホームページ制作を検討する際は、自社のターゲットや目的を整理したうえで、必要な情報や導線を考えてみましょう。
日々の業務と並行して更新や改善を続けることが難しい場合は、制作会社への依頼も選択肢の一つです。