「ホームページをつくりたいけれど、何から手をつければいいかわからない」
「納品までの全体像や具体的なステップを事前に把握しておきたい」
とお悩みではありませんか?
Webサイト制作をスムーズに進め、狙い通りの成果をあげるには、全体の流れやスケジュール感を事前に把握し、適切な手順で準備を進めることが不可欠です。
本記事では、ホームページ制作の発注前の準備から実装までの具体的な流れについて分かりやすく解説します。
プロジェクトの失敗やスケジュールの遅延を防ぎ、自社の強みを活かしたWebサイトを実現させるためのガイドとしてお役立てください。
ホームページ制作の全体像
ホームページ制作を進めるにあたって、全体の大まかな流れとスケジュール感を最初に把握しておきましょう。
制作のプロセスは、大きく分けると、依頼、企画、設計、制作、実装という複数の段階を順に進めていくことになります。
一般的に最初の問い合わせから、Webサイトが公開されるまでには、LPで約1週間〜1ヶ月、小規模サイトで約1〜3ヶ月、中規模で約2〜4ヶ月、大規模で約4〜8ヶ月かかります。
プロジェクトを途中で滞らせないためには、自社で用意すべき素材や決定事項をあらかじめ理解しておくことが大切です。
なお、各フェーズにおける具体的な作業内容や発注者が行うべき詳細なステップや納品までの流れについては、このあとの見出しで順に詳しく解説していきます。
制作会社に依頼する前の準備
ホームページ制作を外部の会社へ依頼する際は、事前の準備がプロジェクトの成否を大きく左右します。
自社の要望やゴールをあらかじめ整理し、完成後の成果を高めましょう。
その1|ホームページの目的とターゲット層を明確にする
ホームページ制作をする背景には、集客、求人、認知拡大など、さまざまな狙いがあります。
まずは、「誰に」「どのような行動をとってほしいのか」というゴールを言語化することが重要です。
ターゲット層の年齢、性別、抱えている悩みなどを具体的に設定することで、デザインやコンテンツの方向性がブレなくなります。
目的やターゲットがあいまいなまま進行すると、その後のデザインやコンテンツの内容だけではなく、サイト開設後の収益にも影響を及ぼす可能性があるため、最初にしっかりと言語化しておきましょう。
その2|ページ構成案と必要な機能の洗い出し
サイト内にどのようなページが必要か、大まかな構成案を検討します。
トップページ、会社概要、サービス紹介、お問い合わせフォームなど、必要な要素をまとめておくと、制作会社との打ち合わせがスムーズに進みます。
さらに、予約システム、多言語対応、CMSなど、実装したい具体的な機能についても、リストアップしておきます。
希望する構成や機能が明確になっているほど、制作会社は、正確な見積りや最適な設計提案を出しやすくなります。
その3|予算とスケジュールの決定
プロジェクトを無理なく進行させるために、確保できる予算の上限と希望する公開時期を設定します。
制作費用は、デザインの質や機能の複雑さによって大きく変動するため、予算感をあらかじめ伝えておくことで現実的なプラン提案を受けられます。
また、いつまでにサイトを公開したいのかという明確な締め切りを決めておくことも大切です。
公開希望日から逆算して制作スケジュールを組むことで、納期の遅延を防ぎ、計画的にプロジェクトを進められます。
その4|参考サイトの収集
デザインや全体の雰囲気の希望を言葉で伝えるのは難しいため、具体的なイメージとなる参考サイトをいくつか探しておきます。
同業他社のサイトだけでなく、デザインや操作感が気に入った異業種のサイトも集めておくと効果的です。
さらに、依頼を検討している制作会社のポートフォリオから参考サイトを探すのもおすすめです。
以下の記事では、ホームページのデザイン参考サイトについて解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
ホームページ制作の具体的な流れと実務ステップ
ホームページ制作を円滑に進めるためには、全体のプロセスと各工程における実務内容、標準的な作業の流れをあらかじめ把握しておくことが重要です。
適切なステップを踏んで進行管理を行うことで、クオリティの向上はもちろん、納期の遅延や想定外のトラブルを防ぐことにつながるでしょう。
フェーズ1|企画・契約段階
プロジェクトのゴールを固め、パートナーとなる制作会社と契約を交わす初期フェーズです。
この段階での明確な合意形成と計画立案がWebサイト制作全体の流れを左右するので、それぞれのステップのポイントを押さえておきましょう。
ステップ1|制作会社の選定と見積り
複数の制作会社に問い合わせを行い、実績や対応力、費用感を比較検討することからスタートします。
提示された見積りの金額だけでなく、提案内容が自社の課題解決に適しているか、また担当者のコミュニケーションがスムーズかを総合的に判断したいところです。
発注先が決定したら、契約内容やスケジュールを確認し、相互の認識をあわせたうえで、正式に契約を締結します。
この初期段階でのすり合わせが、プロジェクト全体の進行速度と満足度を左右する重要なポイントになります。
ステップ2|市場リサーチとコンセプト決め
自社の強みや競合他社の分析、ターゲット層のニーズに関するリサーチを念入りに実施します。
収集したデータをもとに、ホームページが目指すべき軸となるコンセプトを決める作業が必要です。
サイトを通じて、どのような内容を届け、ユーザー行動を促すのかという方向性を確立することで、その後のデザインやコンテンツ作成においてブレが生じにくくなります。
社内外問わず、プロジェクトに関わるメンバーでコンセプトを共有し、軸を固めていきましょう。
ステップ3|サイトマップと導線の設計
決定したコンセプトに基づき、サイト全体にどのようなページを設けるかをまとめたサイトマップを作成します。
ユーザーが目的の情報に迷わずたどりつけるよう、導線設計や情報の階層構造を論理的に組み立てる作業が欠かせません。
各ページのレイアウトや要素の配置を示す設計図を作成し、具体的な画面イメージを固めていきます。
この段階で構成をしっかりとつくり込む対策が、後のデザインや実装工程での大幅な修正や手戻りを防止します。
結果として、開発期間の短縮にも寄与する重要な工程です。
フェーズ2|制作・実装段階
確定した設計図をもとに、ビジュアルデザイン、原稿準備、システム構築を一気に進めるメインフェーズです。
発注者と制作会社が密に連携を取りながら、Webサイトの形を具体化していきます。
ステップ4|Webデザイン制作
確定したワイヤーフレームをもとに、ブランドイメージやコンセプトに合わせた視覚的なデザインを起こしていきます。配色、フォント、写真、アイコンなどの素材を慎重に選定し、ターゲット層に好印象を与えるビジュアルを構築します。
見た目の美しさだけでなく、視認性の高さやボタンの押しやすさといった操作性・UIにも細かく配慮しなければなりません。
制作会社から上がってきたデザイン稿を社内で確認し、フィードバックを重ねながら理想のクオリティへと仕上げていきます。
ユーザー視点を常に忘れずにチェックを行う姿勢が求められます。
ステップ5|原稿作成とコンテンツ準備
各ページに掲載する原稿の執筆や使用する画像・動画素材の準備を具体的に進めていきます。
ユーザーに伝えるべきメッセージを整理し、SEO効果も意識しながら、分かりやすく魅力的なコンテンツを作成するステップです。
自社でも素材を準備できますが、競合と差別化するためにプロのライターによる取材やフォトグラファーによる写真撮影等を手配し、クオリティを高めるのもおすすめです。
提供する情報の正確性を確認しながら、制作会社と連携して指定のフォーマットに素材を流し込んでいきましょう。
魅力的なコンテンツを用意できれば、訪問者の滞在時間やコンバージョン率の向上につながります。
ステップ6|コーディングとシステム実装
完成したデザインをもとに、Webブラウザ上で実際に機能するよう、プログラミングを行います。
スマートフォンやタブレットなど、あらゆる画面サイズで最適に表示されるレスポンシブ対応を確実に施す作業が必要です。
社内スタッフが手軽にお知らせやブログを更新できるよう、WordPressなどのCMSの組み込みも同時に進めます。
お問い合わせフォームや予約機能など、サイトに必要なシステムが仕様通りに動くよう、裏側の構築を徹底します。
専門的な技術を用いて、安全で快適な操作環境を整えていきます。
フェーズ3|検証・公開段階
完成したサイトの表示や不具合を細部までチェックし、本番環境へ移行して公開する最後の段階です。
公開後のスムーズな運用に向けて、公開直前までの流れとチェックポイントを押さえておきましょう。
ステップ7|端末動作テストと最終チェック
構築が完了したサイトを本番に近い環境で動かし、不具合がないか細部まで入念に検証します。
PCやスマートフォンなどさまざまな端末やブラウザで表示させ、デザインの崩れやレイアウトの乱れがないかチェックします。
制作会社側で最終チェックをしていたとしても、設置したフォームが正しく送信されるか、内部リンクや外部リンクに切れがないか等の動作確認を網羅的に行いましょう。
全てのチェック項目をクリアし、修正対応を終えることで、本番公開への準備が整います。
公開後のトラブル回避のためにも、入念な検証作業を心掛けてください。
ステップ8|本番公開と初期設定
検証を完了したテスト環境から本番環境へデータを移行し、ドメインとサーバーの設定を行ってサイトを正式に公開します。
公開直後は、検索エンジンへのインデックス登録を促す設定やアクセス解析ツールの導入・設定を行います。
無事に一般公開されたことを確認したうえで、制作会社から管理アカウントやマニュアルを受け取り、納品完了となります。
公開後は、定期的な更新や効果測定を行い、運用フェーズとしてサイトの改善を続けていきましょう。
継続的なリライトを行うことで、サイトの価値を高めることができます。
ホームページ公開後の運用と保守の重要性
ホームページは、完成して公開することがゴールではなく、そこからどのように活用していくかが成果を大きく左右します。
定期的な情報の更新やシステムメンテナンスを行うことで、サイトの価値を維持することができます。
公開したら終わりではない?運用・保守が必要な理由
Webサイトは、公開するだけではなく、継続的な運用と管理を行わなければ、徐々に集客力や信頼性が低下してしまいます。
最新の情報に更新されておらず、放置されたサイトは、ユーザーに不信感を抱かせ、離脱を招く大きな原因となります。
また、システムやプラグインのセキュリティ対策を怠ると、不正アクセスや改ざんといった深刻なリスクにさらされかねません。
定期的なバックアップや安全対策を実施しつつ、時代の変化にあわせて、コンテンツを更新し続ける取り組みが重要です。
適切な保守作業を積み重ねることで、トラブルを未然に防ぎながら、安定したサイト運営を継続できます。
アクセス解析やSEO対策など、公開後に行うべきこと
サイト公開後は、アクセス解析ツールを用いて、訪問者の行動データや流入経路を定期的に確認する対応が欠かせません。
得られたデータをもとに課題を特定し、ページの改修や導線の見直しといった改善策を継続的に講じていきます。
さらに、検索エンジンでの上位表示を目指して関連キーワードの追加や新規でコラム記事の発行を行うSEO対策も積極的に推進します。
こうしたPDCAサイクルを根気強く回し続けるアプローチによって、ホームページを自社の営業ツールへと成長させることが可能です。
ユーザーのニーズに合わせて、サイトを進化させ、目標達成に向けた成果を最大化させていきましょう。
制作会社を選ぶ際に見るべきポイント
ホームページ制作で成果を上げるためには、自社の課題や目的に適した企業を選定することが極めて重要になります。
料金の安さだけで選ぶのではなく、提案力や技術力、担当者との相性まで多角的に見極める姿勢が必要と言えるでしょう。
自社の目的や規模に合った制作会社の見極め方
病院のホームページ制作に特化した企業、法律事務所に特化した企業など、制作会社によって得意とするジャンルやプロジェクトの規模感は、大きく異なるため、過去の制作実績を確認する対応が不可欠です。
ECサイトの構築、採用強化、ブランディングなど、自社が達成したい目的に類似した成功事例を持っているかを細かくチェックします。
あわせて、同規模のWebサイトを手掛けた経験が豊富であれば、進行上のトラブルを未然に防ぎやすくなります。
発注前に自社の要望を具体的に伝え、実現可能で質の高い提案を出してくれる会社か見極めましょう。
要件に合わせた柔軟な提案をしてくれるパートナー企業を選ぶアプローチが重要です。
見積もりを取る際の注意点
提示された金額の総額だけを見るのではなく、見積書に記載された内訳や作業範囲を詳細に確認する姿勢が欠かせません。
企画構成費・デザイン費、コーディング費などが個別に明記されているかや修正回数の上限が設定されているかをチェックします。
初期費用は、安く見えても、公開後の保守運用費やドメイン・サーバー維持費が別途高額に設定されているケースもあるため、注意が必要です。
不明瞭な項目や一式としか書かれていない部分については、契約前に制作会社の担当者へ必ず説明を求めましょう。
複数の会社から相見積もりを取得して比較検討することで、想定外の追加費用を防ぎ、適正価格で発注できます。
ホームページ制作の流れに関するよくある質問
ホームページ制作を進めるうえでは、工程の順番や流れについて疑問や不安が生じやすいものです。
ホームページ制作の流れに関する基本的な質問に対して、回答をしていますので、ぜひ参考にしてください。
質問1|Webサイト制作期間はどれくらいかかりますか?
ホームページ制作の期間は、LPで約1週間〜1ヶ月、小規模サイトで約1〜3ヶ月、中規模で約2〜4ヶ月、大規模で約4〜8ヶ月が目安です。
制作規模や必要な機能、原稿準備の進み具合によってスケジュールや制作全体の流れは変動します。
事前に希望の公開日を制作会社へ伝えておき、逆算して計画を立てる対応が欠かせません。
余裕を持った進行管理を行うことで、クオリティの担保とトラブル防止につながるでしょう。
質問2|ワイヤーフレームとは何ですか?
ワイヤーフレームとは、Webページのレイアウトや要素の配置を簡易的に示したサイトの設計図を指します。
デザインをつくり込む前に、テキストやボタン、画像の配置場所を確定させ、構成の骨組みを可視化するために作成する資料です。
ページの全体像を関係者間で事前に共有することで、完成イメージのズレや仕様の抜け漏れを防ぐことができます。
デザインやコーディングのベースとなる極めて重要な工程である点を押さえておきましょう。
質問3|フロントエンドとバックエンドとは何ですか?
フロントエンドとは、ユーザーが直接目にするデザインや操作画面の構築を指し、HTMLやCSS、JavaScript等で実装されます。
一方で、バックエンドとは、サーバー側で動くデータベース管理やお問い合わせフォームの処理といった目に見えない仕組みの構築のことを指します。
見た目の使いやすさを整えるフロントエンドと、サイトの機能を裏側で支えるバックエンドの両方が揃ってはじめてWebサイトが成立します。
どちらもサイトの品質や操作性に直結するため、バランスよく構築を進める対応が欠かせません。
質問4|ドメインやサーバーを持っていない場合はどうすればいいですか?
自社で契約していない場合でも、制作会社が取得手続きや契約のサポートを行ってくれるため、問題ありません。
ドメインはサイトの住所、サーバーは土地に例えられ、公開するためには、両方の準備が必須となります。
自社で直接契約を結ぶケースのほか、制作会社に毎月の管理保守を一任する契約形態を選択することも可能です。
自社の管理体制や運用コストに合わせた最適な方法を事前に制作会社へ相談しておくと安心でしょう。
ホームページ制作の流れは?Webサイトの依頼手順と制作会社の選び方|まとめ
ホームページ制作を円滑に進めるには、事前準備から公開後の管理までの全体像をあらかじめ把握しておくことが大切です。
本記事で紹介した特に重要なポイントを3つにまとめました。
- 発注前にターゲット層を言語化し、必要な機能や参考サイトを揃えておく
- 依頼から本番公開に至るまでの実務ステップを理解しスケジュールの遅延を防ぐ
- 公開後もアクセス解析や定期的な更新を続けてサイトの価値を向上させる
日々の業務と並行して更新や改善を続けることが難しい場合は、制作会社への依頼も選択肢の一つです。